土台にある考え
植物を選ぶより先に、場所を理解すること。これが私たちの仕事の出発点です。日照や水はけ、風の通り方といった条件を無視して植物を選んでも、長続きする庭にはなりません。まず土地の声を聞き、それから植物を選ぶ——この順番を守ることが、遠回りのようでいて一番の近道だと考えています。
私たちが見ている先
庭は完成した瞬間がゴールではなく、そこから育っていく過程そのものに価値があると考えています。一年目の姿と三年目の姿が違って見えるのは自然なことで、その変化を含めて楽しんでいただけるような植栽を目指しています。
大切にしていること
条件への敬意
その土地がもともと持っている性質を、無理に変えようとしません。
控えめな手入れ
頻繁な介入を前提としない、植物本来の力を活かす管理を心がけています。
誠実な見立て
難しい場所には難しいとお伝えし、無理な提案はしません。
長く続く関係
施工後も気軽にご相談いただける距離感を大切にしています。
考えを形にする
この姿勢は、実際の現場では地味な作業として現れます。排水層を丁寧に組む、石の並びを何度も見直す、植える前に一晩置いて根の状態を確かめる。派手さはありませんが、こうした積み重ねが庭の持ちを左右すると考えています。
あなた中心の進め方
庭の使い方は人それぞれです。眺める庭にしたいのか、あまり手をかけずに済ませたいのか、季節の変化を楽しみたいのか。ご希望を丁寧に伺いながら、その方に合った形を一緒に探していきます。
工夫を重ねる姿勢
新しい品種や資材があれば試してみますが、目新しさのためだけに取り入れることはありません。これまでの経験と新しい知見のバランスを取りながら、少しずつ提案の幅を広げています。
率直でありたい
見立てや価格、想定される管理の手間について、できるだけそのままお伝えするようにしています。期待と実際のずれが少ないほど、庭との付き合いは長く続くと考えているからです。
共につくるという感覚
庭は私たちだけでつくるものではなく、その後お手入れをされる方と一緒につくっていくものだと考えています。作業の意図や理由もできるだけお伝えし、ご自身でも手を入れやすい状態を残すようにしています。
先を見据えて
目先の見た目の良さよりも、数年後にどう育っているかを想像しながら計画を立てます。短期的な結果を急がないことが、結果的に手間のかからない庭につながると考えています。
この考え方が意味すること
こうした姿勢の先にあるのは、手をかけすぎず、けれど放置でもない、ちょうどよい距離感の庭です。忙しい日々の中でも無理なく付き合える庭を、一緒に育てていけたらと考えています。